超高齢化により、在宅あるいは介護施設での急変、救急搬送はうなぎのぼりに増加しています。その中で不適切な軽症者の搬送が半数を占め、加えて死亡診断だけのための搬送などが、本来の救急医療を圧迫し疲弊させていると問題になっています。
あるいは、静かに何もせず看取るはずが、気が動転してあるいは「カリフォルニアの親戚」普段今まで手も金も出さなかった人が口だけ出して、救急搬送し最後がぐちゃぐちゃになり「こんなはずではなかった」あるいは「死に損なって植物状態遷延」などすらもときに起きるようです。
AD(Advaiced Directive)、ACP(Advanced Care Planning)、「私の4つのお願い」等の事前意思表示の体系化もされてきていますが、まだまだという感もあります。
第一義的に本人と周囲の人の満足死、平穏死、静かな善き看取りを実現するために、二義的には救急医療崩壊を食い止めるため、さらには医療予算の膨張素子と持続性ある社会保障制度の護持のため、看取りの時の救急搬送と蘇生処置の見送りは、強力に推進する必要がある、急務と考えられます。そのためには、その実践側特に在宅医療ケアや介護施設関係者がこれをしっかり理解実践しなければ、つまり患者家族にそれを教育啓蒙する必要があります。
それは具体的にはさらに急変時の連絡手順の作成、盛り込むべきは「急変時に誰に連絡するか(一覧)」「苦痛症状時とそうでない臨死期での各対応」「慌てて救急車を呼ばないこと」であろうかと考えられます。筆者の場合は、筆者が所長である訪問看護ステーションに何があってもファーストコールとしてもらうことで、その時の振り分けをできるようにしていました。
アドバンスド・ディレクティブやアドバンスド・ケア・プランニングの導入実践には、対象者の十分な理解力判断力と意欲が必要ですので、誰にもできることではないと想います。しかし市町村によっては、救急時の蘇生や延命治療の是非や連絡先などを記載して専用容器に入れ冷蔵庫に保管する、という取り組みを始めているところも増えているようです。
「終活」流行の昨今、葬儀社が「終活まつり」など普通にイベント企画する近年ですが、まだまだ自らや大切な人の看取りについて、具体的に考え特に書面化している人は1割に満たないとの調査も出ています。看取り医療・ケアに携わる在宅医療者ケア者、あるいはプライマリケア医療者や介護施設のケア者は、よりアクティブにこの問題に取り組む必要があるのではないでしょぅか。
* * * * * * *
蘇生望まぬ場合、救命中止を 学会が初の提言 終末期患者、意思表示書など条件 - 産経ニュース http://www.sankei.com/life/news/170407/lif1704070028-n1.html @Sankei_newsさんから
【看取り・緩和ケア・ホスピスケアの最新記事】
