2018年01月14日

スマホアプリを「処方して治療」する時代

 慶應義塾大学呼吸器内科と株式会社キュア・アップは先日、ニコチン依存症治療アプリ「CureApp禁煙」の治験を開始すると発表しました。これはわが国では初の「治療アプリ」の治験になるそうです。

 アプリがどのような機能を持つのかは不明ですが、

「
 患者は禁煙できたか、どのくらい喫煙したいかなどの情報を毎日スマホに入力していく。入力データをもとに、アプリ側で行動療法に基づいた指示を通知する。
」

 との日経記事によれば、禁煙の記録をもとに服薬を促したり、タバコを吸わないようアラートを出したり、あるいは知識を啓蒙したり、、、といった機能があるのではと予想されます。

 ここで想い出すのは、90年代に禁煙指導界を一世風靡した? 「禁煙マラソン」です。当時はメーリングリストによる医師の助言や禁煙参加者どうしのピアサポート、今はいくつかのプログラムに進化しているようですが、通常の禁煙指導をはるかに上回る成果を上げていたようです。
 同じ立場にある者どうしのピアサポートは、様々な場面で有用であることが知られています。ネットワークはプライバシーや「炎上」に対策しつつ適切に活用すれば、ピアサポートの手段方法としても有用です。

 スマホが圧倒的に普及した現在、そしてほぼ常時携帯することを考えると、スマホのアプリを保健指導に活用することは有意義と考えられます。禁煙だけでなく高血圧や高脂血症、糖尿病など生活習慣病の保健指導にも有用と考えられます。
 これまでの診療報酬は特に形として見える治療や薬のみを対象してきましたが、これからは、無形の指導やカウンセリングさらにピアサポートへの支援等も、ぜひ評価して欲しいところです。

* * * * * * *

スマホ・アプリで禁煙治療、日本初の治験開始(あなたの健康百科)
http://kenko100.jp/articles/171010004415/ @kenko100newsさんから

アプリが禁煙指導 国内初の治験入り キュア・アップ :日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO21770930S7A001C1X91000/

インターネット禁煙マラソン
http://kinen-marathon.jp/
posted by 実践研究員その一 at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | トピックス
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