夏には終息するかもと期待されていた新型コロナウイルス感染症ですが、東京都など人口密集地では未だに一定数の発生が続いています。また今秋からの「風邪インフルエンザシーズン」には「さらなる新型」の発生も懸念されています。
ここに先日4月に市販日用衛生商品による新型コロナウイルス不活化効果を実証した北里大学・研究所は、さらに多くの商品と、効果に是非の言われる次亜塩素酸水について実験検証を行い、結果を公表しました。まとめると、
・次亜塩素酸「ナトリウム」(ハイター)は、厚生労働省の推奨濃度500ppm/0.05%/約100倍希釈では不十分な場合がある。1500ppm/0.15%/約30倍希釈、1分以上が望ましい。
・(一般的消毒薬の)塩化ベンザルコニウムは十分な効果がある。0.05%1分、0.01%10分。
・多くの界面活性剤つまり洗剤は1%分でウイルスを不活化=消毒可能。
・次亜塩素酸「水」はいずれも効果不十分。
この結果から、やはり「標準予防策」としての「手洗い」や日常の「洗浄、洗濯」の重要性が明らかになりました。すなわち石鹸でまめに手洗いすることで新型コロナウイルスは不活化されかつ希釈し洗い流され、感染リスクを回避できます。また物品(食器その他)や衣服、エコバック等は洗えるものは洗剤で洗い、洗えないものは洗剤を適切な濃度に薄めたもので良く拭くことで、新型コロナウイルス感染のリスクを回避できます。ハイターがあれば・使える物品は100円のハイターでも正しく濃度希釈すれば確実です。
ただし、これらは全てのウイルスさらには病原体に有効ではないことは承知すべきです。それでも特に手洗い・洗浄は不活化・殺菌できなくても希釈し洗い流すことにより感染リスクを大幅に低下させます。結局、標準予防策としての手洗いが極めて有用ということが言えます。
特に院内感染ではPHSすなわち携帯電話や、新型コロナではタブレット端末からの感染も発生しています。携帯電話、スマートフォンなどは防水で水洗い程度可能なものも多いので、特に帰宅後は洗うか良く拭くことも重要です。
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また最近は多くのお店でアクリルやビニールのシールドがされていますが、これはもちろん飛沫で汚染されているおそれが大であり、触らないようにするべき、またお店側はできる限り毎日上記消毒薬や洗剤で拭いたり、可能なら洗うべきです。筆者はつい数日前とあるコンビニのセルフで差すポイントカードリーダーにビニールシートが触れて手垢や脂で汚れているのを見かけましたが、これではいけませんし、触らないよう、触れてしまったらすぐ手洗いするよう注意が必要です。
なお、出典記事の表中の「CPE」とは「細胞変性効果」つまりウイルスにより細胞の形態が異常を呈することを言います。次亜塩素酸水ではこれが見られたということは、ウイルスが感染してしまった=不活化されていなかったことを示します。
一時は消毒薬不足のため自治体までが配布しましたが、もはや火事場泥棒、便乗悪徳商法と変わりありません。「次亜塩素酸ナトリウム、ハイター」と決して混同間違えないようにしましょう。
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新型コロナ騒ぎの後、インフルエンザもノロウイルスも今シーズンは感染が激減し、この夏は例年流行する流行性角結膜炎(はやり目)等も激減しているようです。これは「標準予防策、手洗い、物品消毒」が広く行われるようになった効果ではとも考えられています。
「外から帰ったら、食事の前、トイレの後には手を洗いましょう」そして「神社では拝む前に手水場で手を洗う」我が国日本の古くからの衛生観念は、実に正しいものでした。ところが近年は駅などのトイレで手を洗わない人が半数はいるのではという感じです。古人の智慧を思い起こし大切に実践することが、実は新型コロナさらには今後現れるかも知れないどんな感染症にも打ち勝つ「究極の対策」なのかも知れませんね。
新型コロナウイルスに対する消毒薬の効果を検証 日常生活におけるSARS-CoV-2感染予防に有用な製品を評価
https://research-er.jp/articles/view/91656
https://www.facebook.com/researcherjp/posts/3465294800167921
北里大学の専門家が検証!新型コロナ「本当に有効な市販商品」とは @frau_tw
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/75253
https://www.facebook.com/gendaibusiness/posts/3977881155562018
花王の塩素系漂白剤で、次亜塩素酸ナトリウム0.05%、0.1%の液は作れるの?
https://www.kao.com/jp/soudan/topics/topics_107.html
医薬部外品および雑貨の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化効果について(2020年4月)
https://www.kitasato.ac.jp/jp/news/20200417-03.html
細胞変性効果 農文協
http://lib.ruralnet.or.jp/nrpd/#koumoku=11945
ウイルスによる細胞変性効果(CPE)の観察 山形県衛生研究所
http://www.eiken.yamagata.yamagata.jp/biseibutsu/CPE/virus_CPE.html
2020年09月03日
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