2025年07月13日

ベジファーストは実は脂ファーストだった!?

 糖尿病や生活習慣病、メタボリックシンドロームの生活・食生活改善に近年言われてきた「ベジタブル・ファースト」いわゆるベジファースト。野菜の食物繊維は脂質吸収を調節する作用があり、また野菜で腹満たしすることで血糖値の急上昇を抑え満腹感を得やすくする、と説明されてきました。が。

 北里研究所病院の山田悟糖尿病センター長によると、どうやら野菜ではなく、サラダにかけていたドレッシングの脂の作用がベジファーストの効果をもたらしていたようだ、とのこと。

 ベジファーストが提唱された米国では、サラダにドバっとドレッシングをかける、ドレッシングは半分が脂です。すると、脂質摂取>GLP1、レプチン分泌>食欲セーブ という生体反応が起きます。同じマグロでも、寿司だとなんだかじきに腹が空くけれど、シーチキンのおにぎりだと案外腹持ちが良い。そんなところでしょうか。

 しばらく前の食品成分表改訂で話題になった、「ヒジキの鉄分は実は製造時の鉄鍋の鉄吸ってました、今はステンレスなので1/5です」的な、「ベジファーストは野菜の効果といいつつ、実はぶっかけたドレッシングの脂が効いてました」ということ、のようです。

 まだ十分な研究、エビデンスが示されたとまでは言えないようですが、理屈としてはあり得ます。

* * *

 問題は、では脂っこい揚げ物をまず食べて、なのか? それをやってしまうと、大量のカロリーをいきなり摂取してしまいます。炭水化物よりは血糖値上昇は抑えられるかもしれませんが、トータルカロリーオーバーになっては無意味です。

 日本人は糖尿病になりやすいと、体質、遺伝的な要素が言われます。しかし食生活を考えると、和食は本来、ご飯を食べながらおかずを食べて、炭水化物量は多いがゆっくり時間をかけて食べる食事です。米はタンパク質を7%前後含むので、しっかり食べると肉魚無くてもタンパク質を摂れます。味噌汁も豆製品でタンパク質があります。会津藩の白虎隊が学んだ会津藩校日新館は日本初の給食を出したとされていますが、そのメニューは山盛りご飯お代わり自由、味噌汁、漬物、たまに塩鮭、だったそうです。
 ところが西洋風の食事では、肉やその脂でカロリーを摂ります。フレンチのコースを食べると分かるように、炭水化物のパンは少しです。和食感覚で肉を食べご飯をしっかり食べると、オーバーカロリーになります。

 そうはいっても、野菜のおかずをまずは食べて、というのは、間違いではないようです。


血糖値上昇を抑えるのは「野菜」ではなかった…「痩せ効果ホルモン」を分泌するために「一口目」に食べるべきもの なぜガイドラインから「ベジファースト」が消えたのか
https://president.jp/articles/-/96270

ひじきの鉄分が9分の1に ?! 「ひじきは鉄分の王様」 は過去の話だったなんて…。
https://tenki.jp/suppl/romisan/2016/02/21/9811.html
posted by 実践研究員その一 at 13:33| Comment(0) | TrackBack(0) | トピックス

2025年02月06日

「アゴラ」掲載「ワクチン・ヘイト、デマの法規制と先端医療教育啓蒙を」

 言論サイト「アゴラ」に標記掲載されました。

 ワクチン接種は高齢者や子供を感染症から護る重要な医療手段です。科学的根拠のない感情的デマには断固として対峙しなければなりません。

ワクチン・ヘイト、デマの法規制と先端医療教育啓蒙を
https://agora-web.jp/archives/241106060243.html
posted by 実践研究員その一 at 14:11| Comment(0) | TrackBack(0) | トピックス

ドローンで護る僻地中山間地離島医療

 ドローンつまり無人飛行機・ヘリコプターが活躍し始めています。宅配便の「空からの配達」実験もされているようです。そして「処方薬の配達」実験が長崎県・五島列島で実施され、成功しました。

 超高齢化特に僻地中山間地離島は高齢化が著しく、一方で医療アクセスが難しく、オンライン・遠隔リモート診療が始められつつあります。しかし診察はオンラインで何とかなるものの、薬は物理的な受け取りまたは配送が必要です。

 そこでドローンによる配送が試みられました。ドローンは有人地帯かどうか、また目視でのリモコン操作か自動操縦かどうかでレベルが4段階規定されています。今回は計4日間の実験で、レベル3(無人地帯の目視外飛行)だったため、患者宅への直接配送はできないため、着陸地点を無人地帯に設けて、集落を避けて海上等を飛行しての配送となりました。

 大きなトラブルは無かったものの、強風で飛行できなかったり、遠回り飛行ルートとなったり船を避ける等の制約もあり、配送には調剤から1時間以上かかったようです。一方で患者の8割は満足したとのことでした。

 課題はありますが、僻地中山間地離島医療を支えるにはドローンは非常に有用と考えられます。特に時にパルスオキシメーターや検査キット等の診療機器の配送をオンライン診療と組み合わせたり、スマホ等を使えない高齢者にはドローンのカメラつマイクでオンライン診療する等、可能性は大きいと思われます。


離島地域におけるドローンを活用した処方薬配送が技術的に可能であることを実証 | 日本の研究.com https://research-er.jp/articles/view/140855
 
ドローンのレベル3.5飛行制度の新設について 国土交通省
https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/content/001716111.pdf
posted by 実践研究員その一 at 13:41| Comment(0) | TrackBack(0) | トピックス