パーキンソン病患者の一部に認知症が発生することは、数十年前から知られていました。それがパーキンソン病薬の進歩で80歳代までADLを保てるようになった、長寿化ゆえなのか、パーキンソン病自体が認知症を起こすのかは、謎でした。
一方、レヴィー小体型認知症や多系統萎縮症がパーキンソン病と同じく、脳神経細胞内にαシヌクレイン封入体が発生する、類縁疾患であることが知られてきました。αシヌクレイン封入体が発生する神経難病は複数あり、近年はシヌクレオパチーと総称されます。
弘前大学の三木康生助教・若林孝一教授らはαシヌクレイン封入体を作るαシヌクレインのオリゴマー(複数の同じ分子が結合したもの)が、神経細胞間の接続部、シナプスの神経伝達物質放出を妨げていることを発見しました。
マウス実験では、αシヌクレインオリゴマーを阻害しシナプス機能を改善する物質も複数特定しているようです。今後の治療薬開発が期待されます。
レヴィ小体型認知症や多系統萎縮症における認知症の成因を発見
https://research-er.jp/articles/view/145747
2025年07月23日
2025年07月07日
お金のトラブルは認知症の前兆
オレオレ詐欺からの特殊詐欺が社会問題になっています。騙される人は「自分は絶対騙されない」と過信している人が多く、しかも何度も騙される、と言われています。
認知症もお金や銀行などでのトラブルで「おかしい」と家族が気付くことも多々あります。筆者の経験でも、「通帳を持ち出してあちこちに置いてきてしまう」という例がありました。
英ノッティンガム大学での研究では、2009年から2023年のイギリス大手銀行の約14年分の金融データを、成年後見制度の利用者1万6742人と、年齢や性別、収入などの条件を一致させた対照群5万人超とで比較。すると、後見となる5年前には、違いが表れていました。
認知症のため後見になった人は、「旅行、趣味、衣服への支出が10%弱減少」する一方で光熱費が5%増、暗証番号を忘れたりカード紛失が顕著に増加、していたとのこと。つまり、ボケてくると金の使い方がおかしくなりトラブルが増える。
特殊詐欺防止のため、多額の振り込みは制限したり、行員や店員がそれとなく目配りしている昨今ですが、振込の時だけでなくてカード紛失や暗証番号忘れることが続くなら、銀行や家族はは認知症を疑い専門医に受診させるべきですね。
銀行貯金の減り方に「認知症のサイン」が現れると判明!
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/179710
認知症もお金や銀行などでのトラブルで「おかしい」と家族が気付くことも多々あります。筆者の経験でも、「通帳を持ち出してあちこちに置いてきてしまう」という例がありました。
英ノッティンガム大学での研究では、2009年から2023年のイギリス大手銀行の約14年分の金融データを、成年後見制度の利用者1万6742人と、年齢や性別、収入などの条件を一致させた対照群5万人超とで比較。すると、後見となる5年前には、違いが表れていました。
認知症のため後見になった人は、「旅行、趣味、衣服への支出が10%弱減少」する一方で光熱費が5%増、暗証番号を忘れたりカード紛失が顕著に増加、していたとのこと。つまり、ボケてくると金の使い方がおかしくなりトラブルが増える。
特殊詐欺防止のため、多額の振り込みは制限したり、行員や店員がそれとなく目配りしている昨今ですが、振込の時だけでなくてカード紛失や暗証番号忘れることが続くなら、銀行や家族はは認知症を疑い専門医に受診させるべきですね。
銀行貯金の減り方に「認知症のサイン」が現れると判明!
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/179710
2025年02月14日
認知症でも「ボケずに生きられる」方法
現在の認知症医療や治療薬開発はアミロイド仮説に基づきます。しかしその根拠となる論文のデータ捏造疑惑も言われており、この記事のように「病理学的状態と日常生活上の症状が一致しない」例も多々あります。
実際に認知症グループホームでの経験では、在宅不可能だからこそ入居している認知症の人たちが、笑いときに冗談まで言いながら楽し気に穏やかに暮らしていました。そこになんとかマブ、超高額抗体医薬など無かったにもかかわらず。
認知症ケアでは「なじみの関係」という重要なキーコンセプトがあります。修道女院でのパターン化された生活、生活や奉仕のための作業という運動と社会的関係、ある程度の知的活動は、いわば認知症グループホームのように機能していたと想えます。
ではわが国超高齢化認知症社会に、必要なものは何でしょうか。それは超高額抗体医薬ではなく、住み慣れた街と人の中で、プロのケアを受けて見守られて、過ごせる場所、すなわち町内単位のグループホームであろうと考えます。
認知症から「逃げおおせた人」はこの能力が高かった…晩年をイキイキ過ごして天寿を全うする人の共通点 678人のシスターを対象にした「ナン・スタディ」が明らかにしたこと
https://president.jp/articles/-/91111
アルツハイマー病の原因をアミロイドβとする重要論文での捏造疑惑の詳細
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/112496
わが国の認知症対策の二つの大愚
https://agora-web.jp/archives/240503084425.html
実際に認知症グループホームでの経験では、在宅不可能だからこそ入居している認知症の人たちが、笑いときに冗談まで言いながら楽し気に穏やかに暮らしていました。そこになんとかマブ、超高額抗体医薬など無かったにもかかわらず。
認知症ケアでは「なじみの関係」という重要なキーコンセプトがあります。修道女院でのパターン化された生活、生活や奉仕のための作業という運動と社会的関係、ある程度の知的活動は、いわば認知症グループホームのように機能していたと想えます。
ではわが国超高齢化認知症社会に、必要なものは何でしょうか。それは超高額抗体医薬ではなく、住み慣れた街と人の中で、プロのケアを受けて見守られて、過ごせる場所、すなわち町内単位のグループホームであろうと考えます。
認知症から「逃げおおせた人」はこの能力が高かった…晩年をイキイキ過ごして天寿を全うする人の共通点 678人のシスターを対象にした「ナン・スタディ」が明らかにしたこと
https://president.jp/articles/-/91111
アルツハイマー病の原因をアミロイドβとする重要論文での捏造疑惑の詳細
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/112496
わが国の認知症対策の二つの大愚
https://agora-web.jp/archives/240503084425.html
