2025年07月06日

「運動で痩せると想うなするなどうせ無理」

 予防医療、予防保健ケアの現実と実際。

 筆者は保健師でもあり内科系外来に居るので、永年保健指導してきていますが。「運動で痩せるのはまず無理です」。

 よほどのハードなトレーニングしないと、痩せらません。運動で使うカロリー調べたらすぐわかります。絶望的です^_^;

 転じて、肥満特にBMIが30超えるような人は、「食べてない」といいつつ食べています。食べて無ければ痩せるので。認知、意識がおかしくなっているのです。

 大事なのは「食べて入った以上に体重は絶対増えない」物理法則的に当然です。

 だから、筆者は減量が必要な人には「まずご飯を半分にしてみましょう」「間食をやめてみましょう」と言っています。入るものが減るので、できたなら、確実に減量できます。

 前職で、私が居なくても他職員が声掛け・体重測定できるようなシステムを作ったら、介入した方は全員、少なくとも悪化はしませんでした。

 ちなみに脂肪は1g=9Kcalなので、脂肪10gで90Kcal、肉の脂ひとかけでご飯半分です。そして私が知る限り手軽で一番カロリー消費する運動は縄跳びで、5分で80Kcalです。でも25分で400Kcal、オニギリ2つ分。多分普通の人はそんなに縄跳びできません^_^;

 結局、痩せる、減量するためには「食べない」に限ります。

 ただし、栄養は必要なので、野菜を中心に、肉魚豆などのタンパク質、そして脳はブドウ糖でしか働けないので炭水化物も結局必要です。

 また痩せるためにはなりませんが、運動はインスリン抵抗性を解除するその他保健効果が知られているので、そして将来のフレイル要介護化予防のためにも、やはり運動はした方が良いのです。
posted by 実践研究員その一 at 14:53| Comment(0) | TrackBack(0) | リハビリ・廃用ほか予防ケア

シンクロトロン放射光の医療応用の鍵

 筆者/当研究室の母体会社は、2000年にシンクロトロン放射光の医療応用、ガンの治療への応用を目指し活動していました。

 シンクロトロンは物理実験用の円形加速器で、全長数Kmになることもある巨大装置です。巨額の費用が見込まれ、時期尚早でもあり、構想は雲散霧消しましたが、、、

 現在の重粒子線治療などでも問題になりますが、加速粒子やその放射線(光)は、直進性や透過性が極めて高く、置い通りの場所に当てるために曲げることが極めて難しい、という問題があります。特にシンクロトロン放射光は可視光ではなくX線が主成分で、これを曲げる・反射できるのは、高純度のシリコンで作った鏡それも反射できるのは一部だけ、でした。

 しかしこのほど名古屋大、大阪大、理化学研究所の研究チームは、ニオブ酸リチウムの結晶ウェハーで曲面形成可能な鏡を開発、放射光ビームのサイズを集光から拡散まで3400倍もの可変に成功しました。

 この研究ではレンズのような用途になっていますが、反射を繰り返せばビーム進路を変えられると想われます。また小さな加速器では輝度や収束度の高い高品質なビームを作り辛くなりますが、集光できればその比較的安価(といっても数億円から数十億円)な加速器で、治療応用が可能になるかも知れません。

 四半世紀を経て、ようやく夢が一歩近づいたようです。


極薄の形状可変ミラーを実現! X線ビームの大きさが3400倍変化
https://research-er.jp/articles/view/145914

クオーレACCT合資会社
http://www.qole-acct.co.jp/

ビームテラピー検討会
http://www.beamtherapy.gr.jp/
posted by 実践研究員その一 at 14:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育研究

2025年06月28日

アゴラ掲載「老人無料健診を廃止して老人医療費削減適正化の突破口とせよ」

言論サイト「アゴラ」に当研究室代表の小論文が掲載されました。

我が国の発展と経済の低迷の根源的原因である、老人医療費、年金、そして介護。老人医療費に計上されない、実質的な老人医療費がさらに一兆円も無駄遣いされている懸念があります。
無意味なバラマキ医療を止める、正すことから始めるべきです。

老人無料健診を廃止して老人医療費削減適正化の突破口とせよ
https://agora-web.jp/archives/250625070507.html
posted by 実践研究員その一 at 12:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・制度

アゴラ掲載「盲目的延命を止め、将来世代のための高額療養費制度を」

言論サイト「アゴラ」に当研究室代表の小論文が掲載されました。

瞑想し一度は検討先送りとなった高額療養費制度ですが、超高額薬の保険適用も相次ぎ超高齢化が進む今、精度の根本的見直し再考が必要です。

盲目的延命を止め、将来世代のための高額療養費制度を
https://agora-web.jp/archives/250523083352.html
posted by 実践研究員その一 at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・制度

2025年02月14日

お粥と嚥下食を科学する

 高齢者や障害者で飲みこみ、嚥下が悪くなることがありますが。柔らかければイイというのは、マチガイです。「ネギトロ状」が正解です。

 摂食嚥下ケアでは10数年前から、嚥下困難者には経験的に「ネギトロ状」が最適と知られていました。柔らかいが粘度が高く塊になり、かつ喉に合わせて変形する。表面も滑らかで水分があり食道粘膜を滑りやすい。ためと想われます。

 そのあたりを最新の計測機器で科学的に解明する試みは、これまでもあったと記憶しています。ただ嚥下に最適な物性あるいはそれぞれの食物の物性が分かっても、「どうすればそうなるか」は調理の工夫と経験に頼らざるを得ない、というのが今後も課題として残ります。

 丁度東北大震災の年、重度の身体知的障害で30歳過ぎてキャリーオーバー、いよいよ嚥下困難になり胃瘻か経管栄養という話でしたが、高齢の母親が拒否あるいは無理。経管栄養以降のため入所した医療センターから見放され、無理やり在宅。食事時に合わせて訪問してみると、普通のお粥で当然むせていました。柔らかすぎて失敗したご飯にしてくれといい、そのようなものを食べさせたら、食べられました。しばらくはそれで存命したはずです。


【お粥の科学】とろみの解析で嚥下障害の患者を救う
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/170478
posted by 実践研究員その一 at 10:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育研究

認知症でも「ボケずに生きられる」方法

 現在の認知症医療や治療薬開発はアミロイド仮説に基づきます。しかしその根拠となる論文のデータ捏造疑惑も言われており、この記事のように「病理学的状態と日常生活上の症状が一致しない」例も多々あります。

 実際に認知症グループホームでの経験では、在宅不可能だからこそ入居している認知症の人たちが、笑いときに冗談まで言いながら楽し気に穏やかに暮らしていました。そこになんとかマブ、超高額抗体医薬など無かったにもかかわらず。

 認知症ケアでは「なじみの関係」という重要なキーコンセプトがあります。修道女院でのパターン化された生活、生活や奉仕のための作業という運動と社会的関係、ある程度の知的活動は、いわば認知症グループホームのように機能していたと想えます。

 ではわが国超高齢化認知症社会に、必要なものは何でしょうか。それは超高額抗体医薬ではなく、住み慣れた街と人の中で、プロのケアを受けて見守られて、過ごせる場所、すなわち町内単位のグループホームであろうと考えます。


認知症から「逃げおおせた人」はこの能力が高かった…晩年をイキイキ過ごして天寿を全うする人の共通点 678人のシスターを対象にした「ナン・スタディ」が明らかにしたこと
https://president.jp/articles/-/91111

アルツハイマー病の原因をアミロイドβとする重要論文での捏造疑惑の詳細
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/112496

わが国の認知症対策の二つの大愚
https://agora-web.jp/archives/240503084425.html
posted by 実践研究員その一 at 10:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 認知症ケア

2025年02月06日

「アゴラ」掲載「医療崩壊、救急医療崩壊を防ぐためには」

 言論サイト「アゴラ」に標記掲載されました。

 聞いた話ですが、年間300回以上救急車を呼びつけた老人が居たとか。
 救急車利用者の半数は、その必要が無い軽症者、というのは20年来知られていますが、いつこうに改善しません。タクシー代わりに呼んで受診しようとする人もいるとか。

 そのため、三重県松坂市や茨城県などでは、軽症者の救急車利用は有料化したり、東京とでは119番への不適切な電話を切る等、ようやく対策が始まりました。

 医療は性善説「患者は苦しんでいる、悪いことはしない」という前提ですが、現実はそうではなくなっています。

 患者が適切な医療利用あるいは「不適切利用を控える」ことをしなければ、本当に助けてほしい時苦しい時に、医療や救急車が使えなくなりかねません。


医療崩壊、救急医療崩壊を防ぐためには https://agora-web.jp/archives/250106062842.html
posted by 実践研究員その一 at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育研究

「アゴラ」掲載「ワクチン・ヘイト、デマの法規制と先端医療教育啓蒙を」

 言論サイト「アゴラ」に標記掲載されました。

 ワクチン接種は高齢者や子供を感染症から護る重要な医療手段です。科学的根拠のない感情的デマには断固として対峙しなければなりません。

ワクチン・ヘイト、デマの法規制と先端医療教育啓蒙を
https://agora-web.jp/archives/241106060243.html
posted by 実践研究員その一 at 14:11| Comment(0) | TrackBack(0) | トピックス

ドローンで護る僻地中山間地離島医療

 ドローンつまり無人飛行機・ヘリコプターが活躍し始めています。宅配便の「空からの配達」実験もされているようです。そして「処方薬の配達」実験が長崎県・五島列島で実施され、成功しました。

 超高齢化特に僻地中山間地離島は高齢化が著しく、一方で医療アクセスが難しく、オンライン・遠隔リモート診療が始められつつあります。しかし診察はオンラインで何とかなるものの、薬は物理的な受け取りまたは配送が必要です。

 そこでドローンによる配送が試みられました。ドローンは有人地帯かどうか、また目視でのリモコン操作か自動操縦かどうかでレベルが4段階規定されています。今回は計4日間の実験で、レベル3(無人地帯の目視外飛行)だったため、患者宅への直接配送はできないため、着陸地点を無人地帯に設けて、集落を避けて海上等を飛行しての配送となりました。

 大きなトラブルは無かったものの、強風で飛行できなかったり、遠回り飛行ルートとなったり船を避ける等の制約もあり、配送には調剤から1時間以上かかったようです。一方で患者の8割は満足したとのことでした。

 課題はありますが、僻地中山間地離島医療を支えるにはドローンは非常に有用と考えられます。特に時にパルスオキシメーターや検査キット等の診療機器の配送をオンライン診療と組み合わせたり、スマホ等を使えない高齢者にはドローンのカメラつマイクでオンライン診療する等、可能性は大きいと思われます。


離島地域におけるドローンを活用した処方薬配送が技術的に可能であることを実証 | 日本の研究.com https://research-er.jp/articles/view/140855
 
ドローンのレベル3.5飛行制度の新設について 国土交通省
https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/content/001716111.pdf
posted by 実践研究員その一 at 13:41| Comment(0) | TrackBack(0) | トピックス

誰でもありえるヒートショック突然死と対策

 今年一番の大寒波到来中、ヒートショックのリスクも山場です。

 先日、歌手・俳優の中山美穂さんが亡くなられました。自宅浴槽で発見されたとのこと、事件性は無いとのことでした。また中山氏は酒豪だったとのこと。となると推測できるのは、前夜にかなりの飲酒、その後入浴、入浴中に脳または心臓の血管イベント。それが原因で死亡、あるいは意識消失したため溺水し死亡。

 入浴時の死亡は年間一万件以上発生しています。ざっくり死因の1%前後、誰でも最後に「ありえなくはない」確率です。その大きな原因がヒートショックです。

 ヒートショックは入浴前後の室温変動、それに伴う血圧変動、そこに入浴による脱水や心負荷が加わり、脳血管イベントつまり脳卒中や心筋梗塞を起こすことを言います。動脈硬化している高齢者がハイリスクですが、飲酒は脱水と一時的な血圧低下を引き起こすので、比較的若い人でも飲酒後はヒートショックのリスクが高まります。

 ヒートショックだけでなく、浴槽から出ようと立ち上がる時に「たちくらみ」を起こし失神して水没、溺水することがあります。入浴により末梢血管が拡張するため血圧が低下し、急に立ち上がると一時的に脳虚血を起こすためです。特にフレイル、廃用があり下肢筋力が落ちている高齢者に多い現象です。

 ヒートショックを避ける対策は、1)居室、廊下、脱衣所、浴室の室温差を少なくする。基本的には浴室脱衣所の暖房 2)湯温は40度以下 3)入浴前後は水分補給する 4)飲酒後の入浴は避ける ことです。

 また浴槽から出るときはかならず浴槽のへりにつかまり、一時腰かけてから立ち上がる、浴槽の底に滑り止めシートを敷く、等の立ち眩み・溺水対策も必要です。

 近年は小型の電気ストーブやハロゲンヒーターが数千円で買えるので、脱衣所に置いて浴室の扉を開けて温めたり、浴槽の蓋を開けておいて湯気で浴室を温めたり、という工夫も大切です。


ヒートショックにご用心 東京ガス
https://uchi.tokyo-gas.co.jp/topics/4590

歌手中山美穂さん死去 お酒が好きだった 自宅の浴槽で見つかる 死因はヒートショック、溺死の可能性も(スポニチアネックス)
#Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/363eed44ad5955de0f452ef324b2c1147d6e3fb3?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20241212&ctg=ent&bt=tw_up

中山美穂さん、死因が判明(シネマトゥデイ)
#Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/36674dca9d978501236b675bb5cb78308f8e7122?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20241212&ctg=ent&bt=tw_up
posted by 実践研究員その一 at 13:10| Comment(0) | TrackBack(0) | トピックス